連休を跨いで取り組むこととなった、データビジュアライゼーションの制作作業が終わる。今回はSQLのデータ加工にハマり、SQLiteのクセやjarファイルでの不具合など、セッティング部分の躓き、ビュー作成により複雑肥大化したDBの紐解き作業に苦戦することなった。グーグル地図で道路に沿って円を描きながら緯度経度を取得するアイデアや、アナログだけど有用なデータ加工手法など現場の知恵が冴えるU氏には感謝しかない。Processingは簡単なものだったが、コーディング作業はまだまだで、焦りと無力感が一気に押し寄せる徒労の週末を過ごすことになった。
何よりの報酬は作品に対する一定の評価。目指す到達点には至らないが、モノクロ表現でのストリートマップもスタイリッシュ且つカッコイイ。制作途中にもバリエーション展開のアイデアがいくつか浮かんだので、これを1.0として作品をブラッシュアップしていきたい。『Papillon à Ginza』ととりあえず名付けよう。
データ可視性なのか、アート表現の完成度を目指すべきかについては、結局明確な回答が見出せていない。全てはその中間にあり、提示した創作物がデザインかアートという問い。そこに何か他者に行動変容を促すものであるならば、それはデザインに近い創作物かもしれない。
データビジュアライゼーションの場合、デザインであれアートであれ同じ「意味を含有する素材」に基づいている。画材や鉱物などの素材、現代ではコンピュータグラフィックス等のよる創作物は、素材を直感的に利用するが、その意味を吟味したりしないものだ。(例えば木材の表面や木目は気にするかもしれないが、それ自体の意味については考えることはない)データを単なる素材と見立てるケースはさておき、そのデータに含まれる事象からビジュアル表現を制作する試みは、概ねデータビジュアライゼーションの定義の範疇に収まる。その場合、一定の可読性は必要なのだろう。
DBのビジュアル表現はAPIと組み合わせると際限なく広がるポテンシャルがある。商用DBで作られたデータのビジュアル表現も面白そうだ。SAPやORACLEあたりで膨大に構築されているデータをアート表現すれば、何か見たことのない世界が見えたりしないだろうか。